神居古潭石
神居古潭石(カムイコタンセキ)は、北海道旭川市の神居古潭で採掘される鉱石です。溶岩が地殻変動による圧力を受けて生成された変成岩の一種で、緑・黒・藍など多彩な色彩をもっています。
この石の名前となっている「神居古潭(カムイコタン)」という地名は、アイヌ語で「神が住む地」を意味しています。ここは古くからアイヌの人々の聖なる場所とされ、集落跡やストーンサークルなどの縄文時代にまでさかのぼる遺跡も発見されています。
神居古潭石には神々の力が宿るといわれ、新潟県の「糸魚川翡翠」と並んで日本を代表する霊石(霊的な力があるとされる石)と称されています。
また神居古潭石は、磨かなくても自然に光沢を放つ滑らかな石肌を持つことから「油石」ともよばれており、特に水石(観賞用の自然石)としても珍重されてきました。神居古潭石はその気高い風情から「水石の貴公子」とたたえられ、現在でも高い人気があります。




























